2010-11-27 第五十七段 われから身をも むかし、男、人知れぬもの思ひけり*1。つれなき人のもとに*2、 恋ひわびぬ*3海人の刈る藻に宿るてふ*4われから*5身をもくだきつるかな*6 *7 *1:人には知れないもの思いをした *2:冷淡な人のもとに(次の歌を詠んだ) *3:(あなたを)想い過ぎて、疲れ果てました… *4:海人(あま)の刈る藻にくっついてるという *5:割殻(甲殻類の小さな生物)=我から(自分自身のせいで) *6:(心はもとより)この身も砕いてしまったことです… *7:ワレカラは、体が乾くとパリッと割れてしまう。 参考:(goo辞書→ http://bit.ly/eQdqu8 )(Google検索※苦手な人は注意→ http://bit.ly/i8owYC