2010-11-04 第五十五段 をりふしごとに むかし、男、思ひかけたる女の*1、え得まじうなりての世に*2、 思はずはありもすらめど*3言の葉の*4をりふしごとに*5頼まるるかな*6 *1:想いを懸けていた女が *2:どうしてもモノにできないっていう事情になってしまい(次の歌を詠んだ) *3:(俺の事を)思ってはいないってのもあるんだろうけど *4:(たまにもらう手紙の中のあなたの)言葉が *5:何かにつけて *6:頼りにできちゃうことだよ(想いを断ち切るのに邪魔だよ)…